2014年11月30日日曜日

映画寄生獣は見ない

どうも.
西村良太です.

この土曜日に,実写版の寄生獣の映画が
公開されましたね.

寄生獣は,1990年から1995年まで,
アフタヌーンという雑誌で掲載されていた漫画です.

僕が初めて寄生獣を読んだのは,高専時代の寮でした.
そのときは,1998年で,もうすでにコミックも全巻出ていたので,
最後まで一気に読むことが出来ました.

とても面白い話だったので,何回も読みました.
大学時代も研究室に全巻置いてあったので,何回も読みました.


最近,TVアニメも放送されていて
(東海地方では放送されてない)
話題になっています.

それと合わせて,原作コミックの売れ行きも好調なようで,
iPhoneのiBookでは,売り上げランキングの上位が
寄生獣でうめつくされています.

そんななか,映画大好きな僕は,
この土日に寄生獣の映画を見に行く予定でした.

しかし,見るのをやめました.

原因はいくつかあります.

まあ,今回の映画は,映画としては完成度は高く,
寄生獣の原作を知らない人たちには
軒並み好評なようです.

しかし,原作にとても思い入れの深い人達には
とても不評です.

原作は,話がとても綺麗にまとまっていて,
伏線回収も素晴らしく,
また,各セリフに込められたメッセージや,
雰囲気もすごいんです.

原作ヲタからすれば,欠いてはいけないものだらけなんですが,
映画はやはり,一般大衆に受けなければならないので,
表現を変更したり,わかりやすくしたりする必要があります.

その点が許せないヲタが多いようで,
ヲタからの評価が低くなっているです.


映画公開の当日の未明,午前2時頃に,
中京テレビ(日本テレビ系列)で,
寄生獣の映画の宣伝の番組が放送されていました.

僕は,「寄生獣」でテレビ録画をかけてあるので,
それに引っかかって録画されていました.

その番組では,映画の冒頭もまるごと10分程度放送されました.

それを見て,僕が不安に思っていた部分が,
案の定,僕が嫌な感じで作られていたので,見るのをやめたんです.

それは,寄生獣「ミギー」のキャラ設定です.

映画版のミギーは,阿部サダヲさんが声をあてています.
ミギーの動きも,阿部サダヲさんのモーションキャプチャーをして
作成しているということで,そのキャプチャーの様子も
放送されていました.

そして,その声を聞いたんですが,僕はしょんぼりしてしまいました.


原作のミギーのイメージは,感情なく,ゆっくり落ち着いてしゃべるイメージです.
それは,寄生獣に感情がなく,冷徹で,いつでも冷静で,
感情が動きやすい人間とは違うということを表すのに必要だと思います.

それが,この作品の全体を通したメッセージを考えるのに
必須のことで,これは絶対に守ってほしい項目でしたか,
実写版ミギーは,早口で喋っていて,感情もこもっていました.

もうその時点で,僕は幻滅して,これは駄目だと感じてしまいました.


アニメ版寄生獣のミギーの声は,平野綾さんが演じています.
これについては,配役が発表された時点で,
ヲタからは大ブーイングでした.

ミギーの声は男性の声 というイメージが一般的だったので,
そこで女性の平野綾さんをあてるなんて,正気の沙汰じゃない!というのが
ヲタの意見でした.

僕もそう思いましたし,
とうの平野綾さんも寄生獣ヲタなので,
自分で「なぜ私にこの役が来たのかわかりません」と言っているぐらいでした.

しかし,アニメを見ると,さすが寄生獣ヲタの平野さんだけあって,
ゆっくり,淡々と感情を込めずにしゃべる,
まさにイメージ通りのミギーを演じていました.

ネット上ではいろいろな炎上をおこし,評判の悪い平野綾さんですが,
僕は,このミギーの件で,平野綾さんを見直しました.


と,そんなアニメ版ミギーを見たあとの,
阿部サダヲさんの,原作理解をしていないミギーには,
本当にがっかりでした.
(まあ,阿部サダヲさんが悪いわけではなく,監督とか,
演技を指定した人の責任ですが)


ということで,僕は,実写版寄生獣は,
絶対に見ません.
原作ヲタなので,原作をまた何回も読みます.


と,こんなことを書いていたら,
どうやら,中川翔子さんも,モーニング娘。のメンバーと
プライベートで寄生獣の映画を見に行ったようです.

[中川翔子ぶろぐ:はるなん!モー娘。はるなん]
http://ameblo.jp/nakagawa-shoko/entry-11958789547.html

翔子さんのブログは,たまにステマ記事のこともあるので,
この記事が,本人の意志を反映しているかどうかはわからないんですが,
記事の中では,寄生獣を褒めていました.

翔子さんは,原作も読んでいると書いています.
原作ヲタなら今回の映画には,ブーブー文句を垂れまくりなはずなんですが,
まあわかりませんね.





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